世界から注目されるニセコ － Vol.１.

ニセコリゾート・ニセコ不動産の概況

一般的にニセコエリアと言われている地域は、「アンヌプリ」という大きな山の地形を活かした４つのゲレンデ、通称 ❛NISEKO UNITED❜ 周辺をさします。特にニセコマウンテンリゾート　グラン・ヒラフ周辺は、コンドミニアムが道路の両サイドに立ち並び、現在も複数個所で大規模建築が進められている、ニセコリゾート開発のメインとなるエリアです。

現在、このエリアでの平均相場は床面積100㎡のコンドミニアム１室が８千万円から１億円、最上位クラスになると１ユニット５億円などという高額物件もあるほど。その数多くの高額物件が生まれた背景には、リーマンショック以降の2013年頃から、安定した投資先として海外からの資本投入が活発化した事があげられます。

ユーラシア大陸からの季節風が生み出す雪質はまさに極上そのもので、最上級のパウダースノーを求めて世界中のスキーヤーが集います。その人気の高まりとともに、ニセコエリアでの不動産需要も増大。好調な需要とともにニセコの不動産は取引価格が上昇しました。

その結果、リーマンショック以前から土地を取得していた海外投資家にとっては、充分なキャピタルゲインの期待が得られる状況となり、土地取引が増加しニセコの不動産マーケットは非常に活況となりました。その土地売却益をもとに更なる大規模開発を行い、収益を伸ばした投資家も少なからずいます。

また、この2013年頃に購入した投資家の中にはインカムゲインが目的の人も見られました。それは、建築したコンドミニアムの収益率が高く、ハイリターンな収益物件として運用されていたためです。2016年以降は世界の名立たるホテルの建設計画が紙面を賑わすようになり、近年でもマレーシア、シンガポール、香港など東南アジア諸国からの投資が活発に行われています。

ニセコが世界に評価されている理由

ニセコがスキーリゾートエリアとして世界に評価されるその理由は大きく２つあります。１つは、標高が高くない立地にもかかわらず、パウダースノーと称される世界有数の雪質とその積雪量に恵まれている点。パウダースノーが降る大きな山脈を背景にした世界的なスキーリゾートは、標高が2,000m以上、場所によっては3,000m前後というのが一般的な中、北海道のニセコは標高が1,000m以下でもパウダースノーが降ります。しかも、パウダースノーを満喫できる期間が12月下旬から場所によっては3月下旬までと、他のスキーリゾートエリアと比較してもかなり長期に亘っていて、長期滞在に特化したコンドミニアム施設を活用して身近にパウダースノーを満喫できる環境は、特に家族連れの海外富裕層に評価されています。

そして、もう１つがバックカントリースポットとしての位置付け。「バックカントリースキー」とは、整備されたゲレンデではなく、自然の雪山の中をスキーやスノーボードで滑ることで、欧米では自然をダイナミックに感じられるアクティビティとして人気です。特にニセコアンヌプリではハイシーズンの区切りとされる３月下旬以降もバックカントリーツアーが行われ、世界のバックカントリースキーヤーに人気のスポットとなっています。 バックカントリーには大自然の脅威による危険を伴いますが、ニセコでは、2001年からバックカントリーエリアに入場ゲートを設置して、雪崩が起きそうな際には通行を禁止する「ニセコルール」を運用して事故防止に努めています。周辺に在籍する多くのインストラクターも安全対策の啓蒙活動をアピールすることで、バックカントリーリゾートをバックアップしており、また外国語対応可能な医療施設の普及にも力を注いで、より安全に安心して楽しむことができる取り組みを行っている点も世界的に評価されています。

上質なパウダースノーはもちろんのこと、このようなエリア全体での取り組みが、世界中でニセコが魅力的なスキーリゾートエリアであると評価される要因と言えます。「世界のニセコ」というブランドネームが世界的に大きくなったのは、海外からニセコへ訪れた方々に、ストレスなくリゾートを楽しんでもらおうとエリア全体で取り組み、育て上げた結果に尽きます。このサービス力こそがニセコの集客率を上げ、さらには投資物件としての価値を高め、現在の地価を支える原動力となり、世界でも屈指の人気スキーリゾートへと変貌させたのです。

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