エリア特集

REALTY PRESS
羊蹄山

 

2021年1月15日

世界から注目されるニセコ - Vol.2.
世界の富裕層を満足させる豊かなニセコの食文化と不動産市場の変遷

ハイピークシーズンにおける“食のニセコ”について

ニセコ1

ニセコには、宿泊者数が増加する12月上旬より営業を開始する約90店舗以上のレストランやバーがあり、中には1年以上前からでも予約を取る事が難しいニセコ屈指の高級フレンチレストランや北海道産の黒毛和牛や牡蠣・蟹などの魚介類を薪火で仕上げるイタリアンレストランもあります。こうした世界の美食家が認めたレストランを楽しむ目的としてニセコを訪れる方々がいます。

青い空と広大な緑、自然の恵みが溢れ、アクティビティが充実の一途を辿る夏季についても、癒しとくつろぎを求めて長期滞在を行う宿泊者数がここ数年増加傾向にあります。北海道でしか味わう事のできない感動を求め夏季のニセコを訪れた宿泊客のニーズに応えるため、農園での各種の農業体験やアクティビティと合わせて、収穫されたオーガニック食材やベジタリアン・ビーガンメニューを堪能できるレストランがあります。また、牧場で見学体験を行いながら、搾乳された新鮮な牛乳を用いたソフトクリームやシュークリームなど、店舗限定の豊富なスイーツを提供するミルク工房とレストランも人気を集めています。そして、“地元ならでは”の隠れた人気メニューが、羊蹄山の湧き水を活用した「うどん」と「蕎麦」、それぞれの店舗が独自のメニューを提供しており、北海道各地方からも多くのお客様が食べ比べに訪れます。

このように冬季期間限定での営業から年間を通じての営業に転換するレストラン、飲食店も増えつつありますが、これらの店舗に共通しているのは、“食のニセコ”としての食材の選定です。その季節ごとに、地産地消を目的として近隣農家から旬といわれる時期に限定して収穫された朝採り「ニセコ野菜」は絶品で、ニセコ道の駅ではこの「ニセコ野菜」を求めて開店前から行列ができることも。近隣に宿泊している自炊用食材を調達する外国人旅行客のために、日本では見かけない欧米原産の珍しい野菜も提供されています。

この「ニセコ野菜」は、レストランや飲食店のほかに移動販売車によるローカルフード「ニセコピザ」「ニセコバーガー」にも使用されています。また、ニセコで作られている「ニセコビール」「ニセコワイン」も各レストランで提供されておりますので、食事と一緒に味わってみてはいかがでしょうか?

ニセコ不動産市場の変遷

NISEKO UNITED

ホテルやコンドミニアムが立ち並ぶ現在のニセコエリアも、当時から知る方々は口を揃えて「昔はありふれたスキー場と温泉の街だった」と話します。ニセコエリアが現在のように発展したきっかけ、それはオーストラリア人の口コミから、その上質なパウダースノーの噂が広がり、世界中のウインタースポーツ愛好家が続々やってくるようになったことであると言われています。2003年頃には長期滞在に着目したコンドミニアムの建築が始まり、海外のスキーリゾートエリアと比較しても遜色のない、長期滞在を前提に快適性を追求した仕様が好評でこのコンドミニアムは完成前に完売。この成功例が外国人経営の不動産業者に広まり、外国人観光客をターゲットにしたコンドミニアム施設の建設ラッシュが始まりました。

そして、この建設ラッシュの影響を受けて地価が高騰、2006年の公示地価で地価上昇率全国トップに躍り出ました。このようにオーストラリア人から広まったニセコエリアの評判は、その後もインターネットなどを通じて世界各地に広がり、イギリス、フランス、ドイツをはじめ北欧のスウェーデンやフィンランドからもパウダースノーを求めてスキーヤーが訪れるようになり、外国人観光客数は増加の一途を辿りました。しかし、2008年9月に端を発したリーマンショックでは世界的に景気が悪化し、ニセコエリアでも開発案件の延期や観光客数の急激な落ち込みがありました。ただ、2013年頃には外国人観光客数も回復を見せ、その回復基調に乗って、ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ周辺はコンドミニアムが道路の両サイドに立ち並び、現在も複数箇所で大規模建築が進められる、リゾート開発のメインエリアとなりました。こうしてニセコエリアは世界の富裕層をターゲットにしたラグジュアリースキーリゾートとして、近年でもアジア圏、特に香港やマレーシア、シンガポールをはじめとしたアジア圏からの投資が活発に行われています。

新型コロナウイルスにより観光客の減少は免れませんが、現在も大規模開発案件の工事は順調に進んでいます。不動産取引件数についても、海外渡航制限が解除され、再び世界の富裕層がニセコエリアでの長期滞在が可能になった際には再び増加を始めるとの見通しです。また、2030年予定の北海道新幹線全線開通や、高速道路の倶知安延伸により札幌圏からの利便性が向上する事で、今後は日本人購入希望者の増加も期待されています。

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樫田綾

執筆者:
Hokkaido Tracks Development有限会社
不動産部門 副部長 樫田 綾(かした りょう)
HOKKAIDO TACKS DEVELOPMENRT 有限会社

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