エリア特集

REALTY PRESS
船橋

2023年6月14日

船橋駅周辺と臨海エリア、
両軸で進む大規模開発計画

船橋駅南口に新たなランドマーク

JR線、東武線、京成線の三路線が集中し交通の要衝である船橋駅周辺は、乗降客が三路線併せて1日48万人以上(国土数値情報〈駅別乗降客数データ〉2018年)も行き交う、活気に満ちたエリアです。

船橋駅南口エリアは、商店や飲食店等の小規模建物が混み合い、北口と比較すると整備が遅れている印象がありました。

南口のランドマークともなっている2003年の「船橋FACEビル」の登場に続き、2006年の京成線の高架化工事を経て、駅前の踏切の撤去やペデストリアンデッキの設置による、街区の整備や人流と乗り入れ車両の分離を行うことで、安全性や地域活性化の向上への取り組みが進められましたが、 現在この南口で、さらに大規模な整備計画が予定されています。

それは、1967年の開店以来、約50年に亘って南口商業圏の中核として営業していた西武船橋店が2018年に閉店し、隣り合っていたロフト(店舗は北口に移転)を併せたその跡地約0.7haでの、住宅棟・商業棟等の複合棟構成による開発計画です。従来の計画を、容積率緩和などの特例制度を伴う特定街区としての見直しを行ったことにより、住宅棟は200mと千葉県内最高層建造物となり、計画地の1階、2階には併せて3,345㎡の有効空地が確保されるプランです。

船橋市の都市計画課では、この南口周辺の現況について、市民から寄せられる様々な要望を課題としており、主なものとしては、駅周辺の人流に対する安全な歩行空間の確保や、防災拠点としての設備や備蓄、緑地等の景観の整備が上げられます。

こうした要望は、駅周辺の舗道の拡幅やペデストリアンデッキの拡充、高層建築をいかした消防局と連動した防災高所カメラの設置、空地での重層的な緑化プランなどとして計画にも取り入れられており、そうした点からも高層建築だけではない、新たな船橋のランドマークとして機能することが期待されています。

また、この計画地の南西側に道路を隔てて隣接している区画ではサウス棟、ノース棟と2棟並んでのオフィスビル建設が進められ、商業ゾーンとしての色合いが強かったこの駅南口周辺でのビジネスゾーンになります。

ショッピング&レジャーゾーンとして充実する臨海エリア

JR京葉線の「南船橋」駅周辺では、例えば「船橋競馬場」で、人と馬が触れ合えるコーナーを新たに作るなど、テーマパーク化を視野に入れた大規模改修が行われていたり、「ららぽーとTOKYO- BAY」の京葉線を挟んだ向かい側には、収容人員1万人規模の 多目的アリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」の建設が進められています。このアリーナは、B.LEAGUEの「千葉ジェッツふなばし」がホームアリーナとして利用するほか、音楽コンサート、スポーツイベント、企業の展示会など様々なイベントに活用される予定です。

またアリーナに近接した区画には、通年型のアイススケートリンク「三井不動産アイスパーク船橋」が2020年にオープンしており、さらに「南船橋」駅南側の約5,000坪の敷地に、三井不動産による約40の生活利便性の高い店舗を揃えたライフスタイル型商業施設「(仮称)南船橋駅前商業施設計画」が2023年冬に開業を予定しています。212戸と113戸の共同住宅を配し、低層の商業棟と約5,000㎡もの大規模空間がこのエリアのコミュニティーの拠点として機能します。

これらが完成すると、「IKEA Tokyo-Bay」、「ららぽーとTOKYO- BAY」などともリンクした、広大なショッピング&レジャーゾーンが形成されることになり、来訪・居住人数の大幅な上昇が見込まれますが、その主な動線はJR京葉線や、高速京葉道路や湾岸道路という2つの高速道路と、それらに並行する国道357号線になると思われます。

船橋駅南口周辺と臨海エリアの回遊性の向上

船橋市としては、折角の臨海エリアの人流増を、船橋駅南口周辺との回遊性の向上により相乗的な活性化の契機にしたいところです。船橋駅南口には、船橋市役所を始め市民文化ホールや中央図書館などの公共諸施設もあり、これらを含めた地域一帯での回遊性の弱さが指摘されていましたが、駅周辺の一体化を鑑みた地区としての基本構想とそれに基づく再開発により、バリアフリー、移動の円滑化が進み、駅と各施設間のアクセスがスムーズとなります。

また、市役所よりさらに南側の臨海エリアについては、高速京葉道路や湾岸道路などの交通上の東西方向の大動脈が船橋駅間との動線上の障壁となって、船橋駅周辺との連帯感が乏しく、この隔絶感の緩和は、船橋市の都市計画上の課題として掲げられてきましたが、この点についても、回遊性創出に向けた整備メニューが動き出しています。

船橋駅から、ららぽーと経由の南船橋駅へのバスの利便性を向上させたり、臨海エリアとの回遊性を高めるウォーキングイベント、水上移動、スタンプラリー、まちなかを使った位置情報ゲームとの連携イベントなど回遊性を高める定期的なイベントを開催したり、コミュニティー道路や街路樹の整備、休憩できるポケットパークの設置など再開発に連動した整備が進められています

参考:船橋駅前開発・船橋市都市計画=第146回 船橋市都市計画審議会説明資料 2023.02.06付
船橋競馬場改修=船橋大規模改修開示文書 よみうりランド 2019.03.27付
(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY=三井不動産ニュースリリース 2022.02.02付
(仮称)南船橋駅前商業施設計画=船橋市HP・JR南船橋駅南口市有地活用事業 2022.12.01付
JR船橋駅南口周辺部の回遊性創出に向けた整備メニュー図 船橋市 平成26年度

現場から一言

高見一徳

今回は船橋市内で進む2か所の再開発を特集させていただきました。

当社の千葉支店も2023年4月1日に、「船橋駅」南口のGRANODE船橋1階に移転OPENいたしました。

交通利便性が高い「船橋エリア」今後の進化・発展に大いに期待し、注目しています。

また、「南船橋エリア」は1981年のららぽーと船橋ショッピングセンターを発端に、四半世紀を超えて、三井不動産グループが発展に携わってきました。

この度の南船橋駅南口市有地活用事業においては、大型商業施設や約5,000㎡もの芝生広場をはじめ、毎日の暮らしを豊かにする多彩な利便施設を備えた「新しいまち」が誕生します。

コロナ禍においてテレワークが定着し、交通利便性と生活住環境の両面を兼ね備えた「船橋」の魅力にさらなる期待が高まります。

私ども霞が関オフィスは、本社霞が関ビルディングを拠点に、都心部から城東方面~千葉県、城北方面~埼玉県を担当エリアとして、主に一棟収益マンション、一棟収益ビル、事業用地等の収益用・事業用不動産、土地の売却・購入・相続対策等、きめ細かい不動産コンサルティング業務を手掛けております。ご売却やご購入だけでなく、有効活用のご提案など、不動産に関するさまざまなお客様のニーズに、三井不動産グループのネットワークを活かし、ワンストップでお応えする体制を整えております。

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