エリア特集

REALTY PRESS
日比谷

2022年5月17日

都内最大規模の再開発によって
グローバルな注目を集めるスポットに生まれ変わります。

オフィス街としての「日比谷」

千代田区に「日比谷」という町名自体はなく(「日比谷公園」は除く)、内幸町、有楽町、霞が関という町名に跨る地域がそれに該当するイメージです。この日比谷で 帝国ホテル、第一生命保険、中央日本土地建物、東京電力ホールディングス、日本電信電話(NTT)、三井不動産など10社が事業者となる、総延床面積1,100,000㎡にも達する、都内最大スケールでの再開発計画「TOKYO CROSS PARK 構想」が発表されました。

この計画は、内幸町一丁目を中心に、山手線の線路と日比谷公園に挟まれたゾーンを、北・中・南の3区画に分けて進められます。北地区には帝国ホテルの新本館(2036年度竣工)と現在、この界隈のランドマークにもなっている「東京ミッドタウン日比谷」の高さをも上回る地上46階建て(約230m)のノースタワー、中地区には地上46階建て(約230m・2029年度竣工)のセントラルタワー、南地区には地上43階建て(約230m・2028年度竣工)のサウスタワーが、それぞれ計画されており、再開発完了時にはオフィスや商業施設、ホテル、住宅機能等を備える4棟の大規模建造物が肩を並べることになります。

晴海通りを挟んで丸の内に隣接する日比谷は、ビジネスカラーの濃い丸の内エリアと比較すると、映画館や劇場が多い歓楽街としての側面が目立ちましたが、「東京ミッドタウン日比谷」の登場や、2023年の「東宝ツインタワービル」の竣工、そしてこの「TOKYO CROSS PARK 構想」によってオフィス街としてのカラーも強まっていくことになります。

また、この「TOKYO CROSS PARK 構想」は、隣接して16haに及ぶ都心のオアシスである日比谷公園との連続性を計画の主眼に据えており、それに基づくサステナビリティやWell-beingの視点からも、この地のワーカーや居住者などに向けたその充実度の高さは特筆事項となることでしょう。計画地内に設けられた人工地盤上にも約2haもの緑豊かな大規模広場が計画され、さらに日比谷公園との隣接に留まらず、9車線の日比谷通りを跨ぐ形で、道路上空公園と称される架橋が2ヶ所設置されることにより、大規模な緑地同士の連続性が強く創出されることになります。

一方、日比谷公園においても、2033年の開園130周年に向けて、再整備計画が進められようとしています。園内を4つの区域に分けての整備計画で、これによって北西部にHIROBAs(仮称)という広場の新設や、日比谷公会堂の整備、民間資金を活用しながらの野外音楽堂のリニューアルが実施される予定です。

大規模な革新の中にも息づく旧き佳き、都市景観

丸の内や日本橋のオフィス街を中心に、かつて100尺ラインというものがありました。 これは建築基準法に先立つ市街地建築物法の「建築物の高さは100尺≒31m」以内に収めるという制限に準じて建築された明治、大正、昭和期の建造物のスカイラインが、100尺で軒のラインを揃えることでスッキリとした都市景観を形成していたという事象です。近年の再開発による大規模建造物の建設に際しても、この100尺ラインは継承され、基壇部をこの31mに揃えつつ、その上階の建物部分とファサードデザインを切り替えるなどの設計を採択することによって、景観デザインの統一性は保持されています。

この31mに揃った景観は、皇居の濠に面した日比谷通り沿いの「明治生命館」や「丸の内二重橋ビル」、「帝国劇場」などの並びに顕著に見て取れ、晴海通りとの交差点を経て、再び「東京ミッドタウン日比谷」や「日本生命日比谷ビル」では綺麗なラインを創出しています。この「TOKYO CROOSS PARK 構想」の各建造物群もこの31m基壇を採択しており、このことによってお濠端から日比谷公園付近まで建造物の景観美の連続性も延長され、機能性だけに囚われない街区の価値を高めるポテンシャルを発揮します。

奇しくもこの「TOKYO CROSS PARK 構想」の計画地は「鹿鳴館」の跡地でもあります。「鹿鳴館」が明治期の世界に向けた日本の窓口であったように、この日比谷が、一連の大規模整備によって、世界を視野に捉えた大きなステージに変貌していくことが期待されています。

現場から一言

莇洋光

2010年代後半から国が規制緩和型の都市再生を後押しする中で、「国家戦略特別区域」の導入で、東京都の都心3区を中心に、渋谷、新宿、池袋等で、大規模プロジェクトが次々に立ち上がりました。

東宝グループ創業の地である日比谷は、「東京宝塚劇場」「日比谷映画劇場」「有楽座」や「日比谷公会堂」などの劇場・映画館が立ち並び、エンターテインメントの発信地として発展してきましたが、2014年に国家戦略特別区域として認定を受け、「東京ミッドタウン日比谷」がシンボルとして立ち上がり、2023年の「東宝ツインタワービル」の竣工と、国際的なビジネスセンターにふさわしい拠点として生まれ変わりはじめます。

今後も「TOKYO CROSS PARK 構想」を中心に、エンターテインメント性を残し、日本に類を見ないパークフロントのビジネス街として、大きな発展とさらなる人流が見込めるエリアとして注目されることと思います。

私ども「ソリューション事業本部 霞が関オフィス」は、日本の中心とも言える「千代田区・港区・中央区」の3区をメインターゲットエリアとし、投資用・事業用不動産の多岐にわたるお悩みに対応するソリューションを提供しております。建物の老朽化に伴う改善提案、相続税対策の資産の組み換え提案、ご相続後の問題解消提案、遊休地等の有効活用提案など、三井不動産グループ・弁護士・税理士等のリレーションとこれまでの経験とノウハウを活かし、お客様のお悩みをその立場に立ったご提案で、解決へと導くことをお約束いたします。

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三井不動産リアルティ株式会社
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